風の吹くまま、気の向くままなブログ

好き勝手に書く雑記帳(バイクの事とか)

バイクに乗れないので冬の工作をしたかった。

あけましておめでとうございました。

 

前回の更新から気付けば半年以上経ってた(定期的なサボり癖)。

 

例のアレとかで夏は何もせず、例のアレのワクチン接種とかで秋も何もせずにいたら、あっという間に年を越して年が明けてたゾ…

 

まぁ、(去年は一昨年に比べたら遥かにマシと言えるレベルで旅が出来たから)多少はね?

 

じゃけん冬は気晴らし程度に走るくらいしか出来ないから、毎年恒例の工作の時間に勤しむ事にしましょうね^~

 

 


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(俺の)GSF1200を救いたい

 

という事で…実は前々から気になっていた箇所があり、今回はそこに手をつける事にした。

 

 

 

 

 


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これはGSFのフロントスプロケットカバーの下の方なのだが、何やら不穏な物が付着している。

最初はオイルパンからオイルが滲んでいるのだろうと予想していたのだが、オイル特有のネットリした物ではなく、サラッとした物が着いているし、やたらとクラッチのフルードの減りが早ければ、フレームの塗装も所々傷んでるので色々点検してみると…

 


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この箇所(クラッチのレリーズシリンダー)からフルードが漏れている事が分かった。

 

GSFは油圧クラッチなので、ブレーキキャリパーの様に油圧でピストンを押したり戻したりする。

 

ピストンに着いてるシールが劣化すれば、それ自体が痩せてしまう為、シリンダーとピストンの間に隙間が出来るのでフルードが滲んでしまう。

 

そうなるとOHなり整備が必要になる。

 

2~3年前にも同じ様な症状があったのでピストンのシールを交換したのに、また漏れるようになってしまった。

 

最初はブレーキキャリパーのピストンの様に揉み出し等の処置でその場を凌いでいたけど、どうやら気休め程度にしかならなかったようだ。

 

 

『シールを交換するのではなくて、レリーズ一式を交換するのが正解なのでは?』と考え、部品を揃える事した。

 

しかし君はアレなの?

 

年に1回手間のかかる整備しないと、その年はまともな状態で居られない病気か何かなの?

 

作業する俺は心底めんどks…じゃなくて辛いのだが…

 


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とまぁ、出先でフルード抜けてクラッチ切れません繋げませんでは話にならないので、さっさとやってしまおう。

 

変える必要はないけど、どさくさに紛れてフロントスプロケットカバーも交換しよう。

 


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フロントスプロケカバーとクラッチレリーズ周りの部品をざっと発注。

 

油冷エンジンの外装は共通部品が多く(多分)GSF1200、バンディット1200、イナズマ1200、GSX-R1100…(もしかしたら750シリーズも)と、どの車種でも純正部品の番号を検索すると大概同じ品番にぶち当たる。

 

クラッチレリーズはもしかしたら油圧クラッチの物は共通かもしれない(調べた事が無いので知らないけど)。

 

ただ、KING OF 油冷のGSX1400はエンジンの作りがそもそも違うのでその辺は間違えない様にしよう(間違えない)

 

頼んで2日程で、

 


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あっさり到着。


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やっぱり新品の部品はピカピカだな。

 

早速取り付けよう。

 



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シフトペダル外して、クラッチホースとカバーを外して…(何故取り外し作業を撮らなかったのか。)

 


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左側が新品。

右側が古い方。

 

パッと見同じなのだが、細々とした部分が変わってる。

 


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古い方からピストン摘出。

 

完全にシール痩せてんなぁ…間違いなく原因はコレだろ。

 


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これは前にシール交換した時の物。

一目瞭然と言っていい程に違いが分かる。

 

多分シールの交換も間違いでは無いのだろうけど、レリーズの本体も劣化やら何やらってのは生産されてから20数年も経てばあると言えばあるのかもしれないから、ASSY交換が正解なのかもな。

 


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プッシュロッドも錆びてる……。

 

磨けば使えん事も無いけど、ここも交換だな。

 


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クラッチのピストンのカバー

どっちが新品かは言わんでも…ていうか、20数年のヤレってすげぇな。

 

20数年間押し出されるピストンを抑え続けて微妙に歪んだり、錆びたりしとる。

 

お疲れした(廃棄処分)!!

 

さて、色々組付けるか…

 


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ピストンが飛び出さない様にカバーを付ける。

このボルトは付ける時も外す時も関門らしく、あっさりナメてネジが潰れて外す時に難儀するらしい。

 

調べると結構な人がやらかしてるみたいだ。

 


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クラッチホースを1度外したのでガスケット(ワッシャー)は要交換だ。

 

ホースを取り付けて、フルードを流し込む。

 


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ブレーキフルードを買った時に貰ったノズル(蛇腹状のアレ)を使っても良いのだが、ドバーッと出てしまうと溢れて零れて、要らんところにまでフルード液が付着して『あぁ^~たまらねぇぜ(絶望)』となってしまうので、オイル差しみたいな物があると便利だ。

 

多分ホムセンで300円くらいで買える。

 

面倒なエア抜きも終えて、完成した姿はこちらになります……

 

 


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……え~…

 

見た目の違いがさっぱり分かりません!!!

 

が、クラッチを切った感じは前よりシャキッとした感じがするし、前にラジアル化した時よりダイレクト感がある。

 

何だかんだで消耗品なんだなぁ~…

 

交換して大正解だったな。

 

失敗する事無く作業を終える事が出来て良かった(こなみ)

 

:追記(整備完了から大体3日後)

 


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マスターシリンダーのリザーバータンクの蓋の中にあるダイヤフラムが下に出ることも無くフルードも減るということは無かった。

 

ブレーキのようにパッドが減るとキャリパーのピストンが出る為、フルードの量が減る(実際には減ってない)物ではないので(多分)、レリーズの方から漏れるという症状は改善したと言って良いだろう。

 

ちなみにブレーキにも言える事だが、パットが減った分リザーバーにあるフルードがupperからlowの方に位置が下がるけど、出たピストンを揉み出しなどで押し込むと、下がったフルードの水位(液位?)が元のupperの位置にまで戻る。何の法則だったかは知らないけど、パッドが減ってピストンが出てきても入れた量から減る事は基本的には無い(と思う)。

それをしてもupperまで戻らないという事があった時は何処からか漏れている可能性がある(かも知れない)。

 

と思う(多分)

 


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この辺に手を入れると漏れていた時は手もベトベトで汚れてたのだが…

 


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全く汚れてない。

洗車したから手は濡れてるけども。

 


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ヨシ!(適当)